塾には個別指導というスタイルがあります。 学習塾によって様々ですが、おおむね1:2の指導が多いようです。
私の主観的意見として、1:2の指導はおすすめできません。これは闇雲に学習塾を批判したいわけではなく、自身が1:2指導をすることで感じた経験談としての意見です。
1:2形式、仮に1コマ60分としましょう。一般的に先生が真ん中に座り、その左右に生徒が置かれます。 学年や科目もばらばらで、私自身、小学5年生の算数と中学3年生の英語を同時に教えることもあれば、小学3年生と高校生のペアなんてこともありました。
ここで考えるべきは、学習時間の実質です。つまり、
60分授業であったとしても、2人の場合、子ども一人につく時間は半分の30分しかない
ということです。1:3ならわずか20分しかありません。これが時間という観点での落とし穴なのです。事実、私も
①Aさんに算数の問題を解かせる→その間にB君に英文法の解説をする
②Aさんの解いた問題の◯つけ、解説をする→その間にB君に文法問題を解かせる
③Aさんに次の問題を解かせる→その間にB君の問題をチェック…
以下、この繰り返しです。
おそらくこれが一般的な個別指導の形態でしょう。しかし、このような指導には限界があります。
まず、1つとして実際は上記のように合理的に授業は進まないことが挙げられます。生徒によって問題を理解するための時間や解くペースは異なっているからです。上記の③のような場合、実際にはAさんから質問がくるでしょう。その時その質問に対応すれば、B君に無駄が生まれますし、Aさんへの対応を後にすればAさんの時間が無駄になります。もっとも、要領のいい講師は適切な指示(私の場合、Aさんにその問題を飛ばすよう指示し、後で一緒に解く旨を伝えます)を行うでしょうが、私の経験則上、そういうちょっとした気遣いができる講師はほとんどいません(「ちょっと待ってて」で終わってしまうでしょう)。
2つ目は授業の成立の問題です。実は上記のようなAさん、B君というのは一見、普通に見えますが、ここではかなり真面目な生徒を想定しています。おそらく指示があれば黙々と問題を解いてくれるでしょう。しかし、実情は、目を離すとぼーっとしていたり、そもそも学習意欲がなく、姿勢が悪かったりする子がたくさんいます。中には性格が控えめで、分からない問題があっても、先生が別の子に対応しているために自分から先生に質問できない子もいるでしょう(現にいます)。特に勉強しない子や勉強の苦手な子の場合、勉強依然にしつけ指導が必要になりますから、より授業時間は減るものと考えます。このように、1:2での授業は成立自体が非常に難しいのです。
つまり、1:2での授業というのは上記のような
真面目な生徒にとっては効果が上がるものかもしれないが、勉強しない子や苦手な子にとっては、あまり効果は期待できない
と言えるでしょう。
また、個別と集団授業の併用を行う学習塾は、集団授業についていけない子はその子のペースでという名目で個別に切り替えようとします。これについての危険性についてはをご覧ください。
私が家庭教師になろうと思い直したきっかけは、こうした1:2指導の限界にあります。一見、合理的な指導にも見えますが、私に言わせれば、あまりにも中途半端なスタイルだと思います。マンツーマン、もしくは集団での授業というスタイルが最善、かつ、理想的なのではないでしょうか?
【指導・勉強法】ブログはこちら→
にほんブログ村
【受験生の親】ブログはこちら→
にほんブログ村
人気ブログランキング【中学受験】はこちら→
中学校受験 ブログランキングへ
人気ブログランキング 【家庭教師】はこちら→
家庭教師 ブログランキングへ
私の主観的意見として、1:2の指導はおすすめできません。これは闇雲に学習塾を批判したいわけではなく、自身が1:2指導をすることで感じた経験談としての意見です。
1:2形式、仮に1コマ60分としましょう。一般的に先生が真ん中に座り、その左右に生徒が置かれます。 学年や科目もばらばらで、私自身、小学5年生の算数と中学3年生の英語を同時に教えることもあれば、小学3年生と高校生のペアなんてこともありました。
ここで考えるべきは、学習時間の実質です。つまり、
60分授業であったとしても、2人の場合、子ども一人につく時間は半分の30分しかない
ということです。1:3ならわずか20分しかありません。これが時間という観点での落とし穴なのです。事実、私も
①Aさんに算数の問題を解かせる→その間にB君に英文法の解説をする
②Aさんの解いた問題の◯つけ、解説をする→その間にB君に文法問題を解かせる
③Aさんに次の問題を解かせる→その間にB君の問題をチェック…
以下、この繰り返しです。
おそらくこれが一般的な個別指導の形態でしょう。しかし、このような指導には限界があります。
まず、1つとして実際は上記のように合理的に授業は進まないことが挙げられます。生徒によって問題を理解するための時間や解くペースは異なっているからです。上記の③のような場合、実際にはAさんから質問がくるでしょう。その時その質問に対応すれば、B君に無駄が生まれますし、Aさんへの対応を後にすればAさんの時間が無駄になります。もっとも、要領のいい講師は適切な指示(私の場合、Aさんにその問題を飛ばすよう指示し、後で一緒に解く旨を伝えます)を行うでしょうが、私の経験則上、そういうちょっとした気遣いができる講師はほとんどいません(「ちょっと待ってて」で終わってしまうでしょう)。
2つ目は授業の成立の問題です。実は上記のようなAさん、B君というのは一見、普通に見えますが、ここではかなり真面目な生徒を想定しています。おそらく指示があれば黙々と問題を解いてくれるでしょう。しかし、実情は、目を離すとぼーっとしていたり、そもそも学習意欲がなく、姿勢が悪かったりする子がたくさんいます。中には性格が控えめで、分からない問題があっても、先生が別の子に対応しているために自分から先生に質問できない子もいるでしょう(現にいます)。特に勉強しない子や勉強の苦手な子の場合、勉強依然にしつけ指導が必要になりますから、より授業時間は減るものと考えます。このように、1:2での授業は成立自体が非常に難しいのです。
つまり、1:2での授業というのは上記のような
真面目な生徒にとっては効果が上がるものかもしれないが、勉強しない子や苦手な子にとっては、あまり効果は期待できない
と言えるでしょう。
また、個別と集団授業の併用を行う学習塾は、集団授業についていけない子はその子のペースでという名目で個別に切り替えようとします。これについての危険性についてはをご覧ください。
私が家庭教師になろうと思い直したきっかけは、こうした1:2指導の限界にあります。一見、合理的な指導にも見えますが、私に言わせれば、あまりにも中途半端なスタイルだと思います。マンツーマン、もしくは集団での授業というスタイルが最善、かつ、理想的なのではないでしょうか?
【指導・勉強法】ブログはこちら→
にほんブログ村
【受験生の親】ブログはこちら→
にほんブログ村
人気ブログランキング【中学受験】はこちら→
中学校受験 ブログランキングへ
人気ブログランキング 【家庭教師】はこちら→
家庭教師 ブログランキングへ