中学受験の勉強に必要なテキスト、問題集…それに加えて「まとめノート」を作成することをおすすめします。テキスト、問題集(過去問を含む)、そしてまとめノートを私は受験合格のための「三種の神器 」と呼んでいます。

 「まとめノート」の作成については賛否両論です。まとめばかりに時間がかかり、かえって効率を悪くするものになるのでは?という批判が考えられます。

 しかし、今回お伝えするのは時間がかかるものではなく、より簡潔、かつ効果的な学習を促進するための「まとめノート」。従って、この「まとめノート」は必ず作成すべきです。

 「まとめノート」は問題演習とセットで利用するのが効果的です。まず問題を解く。すると、出来た問題、出来なかった問題が出てくるでしょう。このとき、確信率100%ではない問題については、たとえ正解であったとしてもきちんとまとめる必要があるため注意が必要です(詳しくは【中学受験の勉強法】『確信率』を意識した演習で合格を勝ち取ろうをご覧ください)。

 この時、ただノートに間違えた問題の答えを書いても意味はありません。間違えた問題の関連する内容を網羅的にまとめるのが効果的です。例えば、

問.後鳥羽上皇を中心に幕府を倒そうとした一連の出来事をなんと言うか?

答え.承久の乱

 という問題を間違えたとしましょう。このとき、①まったく何の話なのかピンとこなかった場合②〜の乱までは思い出せるがどの乱なのかが思い出せない場合が考えられます。もちろん、それ以外の可能性もありますが、ここではこの2点にしぼって説明します。

まず①の場合、承久の乱について改めてまとめ直す必要があります。

1221年 承久の乱
3代将軍「源実朝」が暗殺される
→幕府の混乱に乗じて後鳥羽上皇が倒幕のため挙兵
→執権北条義時を中心とした幕府軍に敗れる
・敗北した後鳥羽上皇は隠岐に流される
北条政子の演説が幕府の士気を高める
・後に幕府の監視役として六波羅探題を設置


だいたいこのようにまとめることができます。

やじるしを使ったり、箇条書きにしたりとやり方は様々です。注意すべきは、ただ単語だけ書かないようにすること。ある程度の文として書くことで理解を深め、定着させることができるため、答えとなる単語だけ書いて満足しないようにしましょう(当然そうですが、意外とこうしたやり方の子どもは多いです)。

次に②の場合、つまり、問題で聞かれている内容がどういう争いかは分かっているが、その言葉が正確に出てこない場合は、おそらく他の〜の乱との差別化が怪しくなっていることが考えられます。その場合、〜の乱をまとめ直すのが効果的です。

①壬申の乱(672)…天智天皇の後継ぎ争い(おじ対甥の争い→おじが勝利し、天武天皇として即位)
②承久の乱(1221)…後鳥羽上皇による鎌倉幕府の倒幕(失敗し隠岐に流される)
③応仁の乱(1467)…足利義政の後継ぎ争い→戦国時代へのきっかけへ(細川勝元対山名持豊)
④島原の乱(1637)…キリスト教迫害に対する天草四郎を中心の起こった反乱
⑤大塩の乱(1837)…元役人の大塩平八郎が大阪で起こした反乱


ざっと思いついたところでこんなところです。このように整理してみることで、承久の乱の演習を通しながらそれ以外の〜の乱の学習をすることが出来、学習に深みが出てきます。特に過去問の演習の場合、全く同じ問題は出題されませんが、同じ内容が出題される傾向にあるため、こうした学習は合格に最も直結した学習と言えるでしょう。

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