中学受験合格のテクニック〜社会と塾・家庭教師選び〜

中学受験を考える親御さん応援ブログです。元塾講師が本音で語る社会の正しい勉強の仕方や受験のテクニック、塾や家庭教師の選び方について紹介しています。

タグ:歴史

 社会が暗記科目であることは間違いありません。いや、むしろ社会だけでなく、国語や算数、理科、そして英語やその他についても勉強には必ず暗記はつきものです。そういう意味では全ての科目が暗記科目であると言えるでしょう。

 しかし、暗記科目=覚えることが勉強方法として最善策ではありません。もちろん、暗記する作業は必要です。ですが、それだけでは足りません。


 最も大切なことは「理解する」ということにあります。理解の先に暗記という作業があり、家作りでいうところの、理解が土台であり、暗記は装飾にすぎません。従って、まずはこの土台を作るために徹底的に理解をすることを心がけることが大切です。

「理解する」というのは、論理的に捉えること、あるいは、因果関係を知ることです。例えば歴史において、聖徳太子の行ったことを覚えるのは大前提ですが、

・冠位十二階の制度を定める(603年)
・憲法十七条を定める(604年)

と覚えるのは無味乾燥であり、ただの暗記になってしまいます。こういったただの暗記は他に情報がないため、記憶に残りづらくなってしまいます。

これに「理解」をプラスしてみます。 

聖徳太子は家柄ではなく能力で役人を選ぼうと考えた

→冠位十二階の制度を定める(603年)

役人となったからには、最低限の共通する考えをもってほしい

→憲法十七条の成立 (604年)

ただ箇条書きに書いて覚えるよりも、こうした行間を補うことがとても有効です。また、この考えは、冠位十二階と憲法十七条のうちどちらが先に成立したかまでおさえさせてくれます。矢印で1つ1つの出来事を結びつけるという作業は理解において必ず必要です。ノート整理の際にも有効利用すると良いでしょう。

もちろん、理解したらその単語は絶対に忘れないということではありません。そうではなく、ただ暗記することと理解してから覚える作業をするのとでは、記憶の引き出しやすさが格段に違うということをお伝えしたいのです。

また、それにとどまらず、 理解している場合は応用問題にも対応する力を身につけることができます。上記の例でも、ただの暗記ではその単語を答えることしかできませんが、理解していれば並びかえや記述(例えば、「なぜ憲法十七条を制定したのか?」)にも答えることが可能となります。


 社会は暗記科目、けっして間違ってはいません。しかし、本当の意味での力を身につけるために、応用問題にも対応できるようになるためには、「理解」という点を重要視してみてはいかがでしょうか?


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 夏休みも残すところ2週間。学校の課題、塾の宿題に追われ、受験生は毎日奮闘している頃でしょう。

 そんな夏休みがあければもう2学期。2学期が終わり冬休みをはさめば、すぐに受験はやってきます。特に、夏休み明けの2学期は体感的にもあっという間に過ぎていきますので要注意。

 2学期は、これまでの総復習をしながら、いよいよ入試演習が始まっていきます。社会の場合、地理・歴史・公民を総合的に復習していくことになりますが、特に注意が必要なのが歴史です。

  地理は4年生や5年生の前半期などで学習しており、ある程度の反復がされています。反復の回数がある分、ある程度頭に残っており、歴史や公民に比べれば学習量も多くなっているはず。また、地理の場合、基本の問題と応用的な問題の差が激しく、この時期からは点数を伸ばしにくくなっています。国語や算数、理科の学習もあるため、苦手な単元があるならともかく、地理ばかりに時間をかけるのはナンセンスでしょう。

 また、公民は【公民】中学受験では公民に時間をかける必要はない!?でも述べている通り、 メインとすべきではありません。ほとんどの場合、小学6年生で学習するため、夏休み前という比較的新しい記憶として残っていることが考えられます。そのため、記憶の引き出し(詳しくはこちら)をあけやすくなっていますので、公民ばかりでなくて良いでしょう。

 これらに対して歴史はある程度長期で学習したものの、あまりにも広範な学習を強いられており、繰り返しがされていない可能性があります。特に古代は学習してから1年程度経っていることも考えられ、すっかり忘れているでしょう。かといって近現代の場合、人の名前や出来事も現代風になっており、聖徳太子や織田信長といった「いかにも歴史! 」という類いのワードに比べて脳内に残りづらくなっているため、聞いたことはあってもほとんど身に付いていないということがよくあります。従って、歴史全体の流れをもう一度欠確認しておく必要があります。

 しかし、他教科の追われる夏休み、歴史ばかりもやってられません。改めてノートにまとめ直すのもいいですが、時間的な制約があるでしょう。そのため、できるだけ短時間で全時代を確認するようなツールが求められることになります。

 そこで必要なのが2つのアイテム。それは、歴史のマンガ全範囲が載っている一問一答タイプの問題集です。「この時期にマンガ?」とのご指摘もありますが、マンガには多くのメリットがあり、時間がないこの時期にもってこいのツールです。受験勉強に追われる中、リフレッシュにもつながりますし、時間もそうはかかりません。また、マンガの場合ストーリー性があるため、頭の中でつながりが見えてくるようになります。他にも、マンガの場合、授業では習わないバックヤードや関係のある人物が書かれており、

聞いたことある名前=教科書にもマンガにも出てくる→重要な知識として印象づく
初めて聞いた名前や出来事=テキストには出てこないからさほど重要でない

というようにキーワードに対する段階制を作ることができます。つまり、マンガを読むことには

①勉強モードにならず、休憩として時間を有効的に利用できる
②ストーリーを通して、短い時間で流れを再確認することができる
③重要なワードとそうでないワードにメリハリをつけることができる

というメリットがあります。

もちろん、マンガだけで良いというわけではありません。マンガを読み、流れを確認したら、必ず問題集での確認が必要です。当たり前ですが、テスト本番では何も見ずに答えを思い出さなければなりません。問題を読み、何の問題なのかを理解し、そのための答えを思い出し、その答えを書けることまでが得点には必要。このアウトプットという機会を必ず設けることが学習には不可欠であり、そのためには一問一答形式の問題集が最適。実践的な問題は過去問の演習や、先生からの課題で対応するのが一般的なので、やはり一問一答形式をおすすめします。
 
 従って、夏休み中には最低限、この歴史の流れをもう一度確認しておくということが必要になります。特に人物名や戦い、法令などは正確に漢字で書けるようにしておきましょう。これまではひらがなでも◯だったもののこれからは×として考え、「せっかく覚えても、漢字で書きなさいと指定されたら答えられないんだよ?その1点、2点のせいで、不合格になったら悔しくない?」と話してあげれば子どもも漢字で覚えなきゃと思ってくれるでしょう(私自身、とある徳川の将軍が13代あるいは14代のどちらかを悩み、試験終了時間ギリギリで変更したせいで誤り、結果、あと1点で不合格となった苦い思い出があります)。

 悔いの残らないよう、時間を大切に利用して合格を勝ち取りましょう。

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 明治時代の2つ目のテーマは西南戦争と憲法の成立です。一見、何の関係もなさそうに見えますが、これらはかなり密接なつながりがあります。そのつながりを意識できれば次の日清戦争や日露戦争とも上手くつながってくるため、ぜひ理解してほしい内容です。

 【歴史】明治時代①〜幕末から新政府の設立〜でも触れましたが、種々の政策のうちの1つが四民平等です。長らく続いた武士の権力は失墜したことはかなりショッキングな出来事でした。

 その具体的な内容が廃刀令や秩禄処分。簡単に言うと、武士にだけ許されていた刀をもつ権利がなくなり、また、秩禄と呼ばれる今でいうところの「ボーナス」もなくなってしまいました。

 このように、これまでは農民や町人に偉そうにしていた武士ですが、 もうそんな特権はなくなりました。当然、武士たちは黙ってるわけにはいきません。そこで兵をあげたのが西南戦争です。

 西南戦争にはもう1つ別の背景があります。維新を成功させた薩摩藩や長州藩ですが、その中心にいた1人が西郷隆盛でした。隆盛は、政府を作ったのち、さらに朝鮮半島への侵略を考えていましたが(征韓論)、海外に渡った伊藤博文や大久保利通はこれに反対。海外よりもまずは国内の政策を固めていくことの方が大切だと考えたからです。このような論争を征韓論争と言いますが、結局、隆盛の意見は聞き入れられず、自身の居場所をなくした隆盛は、政府から離れ、故郷である鹿児島に帰ってしまいました。

 帰ってきた隆盛を先頭に、武士が起こした大規模な反乱が西南戦争。しかし、しょせんは武士、使えるのは刀だけです。対する政府軍はヨーロッパから輸入した銃火器を巧みに利用、結果は見えていました。隆盛自身、政府に身を置いていたわけですから、その強さは誰よりも分かっています。「負けると分かっていてもやらねばならぬ」。隆盛は最後まで武士の精神を貫いたというわけです。

 このように、西南戦争は「西郷隆盛を中心に起こった武士の反乱」とされますが、大切なのはこれだけではありません。この戦争の意義は武力でどうにかしようという時代が終わったということにあります。剣術や肉体的な強さでは何も成し遂げられない、どんなに鍛錬していても新しい兵器の前には無力であることを人々は知ることとなったのです。

 刀では何もできない、では何をもって次の武器とするか?その答えが、「言論」です。つまり、知識を身につけ、言葉で世の中を変えていくようになるわけです。そのきっかけとなったのが、「自由民権運動」です。力に関係なく、誰もが世の中を変えていく発言力を持てるようにする。板垣退助を中心に始まったこの運動は、徐々に拡大。当初はまだ時期尚早であるとして断られましたが、最終的には国会を開くことを政府に約束させることに成功。全員に選挙権は認められることはできなかったものの、進歩が見られるようになったというわけです。

 初めて国会が開かれたのが1890年。しかし、これよりも前の1889年に作られたのが大日本帝国憲法。さらに言えば、内閣制度は1885年ですから、

内閣制度→大日本帝国憲法→国会(第一回)という順序になります。

イメージ的には国会により憲法というルールをつくって、さらに内閣制度を作ると思われそうですが、全くの逆内閣制度により総理大臣を決め、総理大臣となった伊藤博文を中心に大日本帝国憲法を制定し、そのルールに沿って国会を行うというのが正しい考え方となるので注意が必要です。

大日本帝国憲法で覚えておくべきとは以下の内容です。

・1889年2月11日に発布(現在の建国記念の日) 
・この時の総理大臣は2代目の黒田清隆(伊藤博文ではないので注意)
・伊藤博文を中心にプロシア(ドイツ)を参考に制定
・主権は天皇にあり、国民は臣民とされた
・天皇は陸海空軍を統帥


なぜドイツを参考にしたのかと言うと、当時のドイツいくつかの小さな国の集まりとなっており、これを統一したプロシアのビスマルクによる君主制の強い憲法に感銘を受けたためです。この「君主制の強い」というのは記述でも狙われやすくなっています。子どもたちに書かせてみると、「天皇が偉いから」というような記述がよく見受けられますが、こういった少し難しめの言葉も使えるよう覚えておいてほしいです。

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 最近では歴女という言葉も生まれ、歴史に対する興味をもつ子が増えています。特に人気なのが幕末、新撰組や坂本龍馬はその格好の的となっています。

 中学受験においてはそうした部分はさらっと流されています。あまり深く学習する必要はありませんが、歴史への興味のきっかけとするならば、大いに学んで損はないでしょう。

 明治時代は、平安時代や江戸時代に比べれば決して長くはありません。しかし、その中身はかなり色濃いため、他の時代と同様、分けて学習するのが有効です。すなわち、

①江戸幕府の崩壊〜明治政府の仕組み〜
②西南戦争と憲法の成立〜武力から言論へ〜
③条約改正と2つの戦争〜海外との関係〜


の3つ。当ページでは①江戸幕府の崩壊〜明治政府の仕組み〜についてのポイントを説明していきます。

 江戸幕府の崩壊のきっかけは尊王攘夷運動にあります。これは、長らく続いていた幕府による政治を脱却し、古代〜中世のような天皇中心の政治に戻そうという「尊王」ペリー来航による鎖国の終焉以降、日本に入ってきた外国人たちを追い返そうという「攘夷」の思想が重なった言葉です。元々はまったく別の思想ですが、世の中に対する不満という共通点がこの2つの思想を結びつけることとなり、倒幕という目的と変わっていきました。ペリーの来航から、既に幕府は徐々に崩壊が始まっていたのかもしれません。

 その中心が薩摩藩と長州藩。それぞれ鹿児島、山口県です。この2つの藩が手を組み、さらに朝廷へも上手く働きかけたおかげで、倒幕は成功し、江戸幕府は崩壊していきます。

 注意点としては、朝廷側が「元の天皇中心の政治に戻します!」と宣言したのが王政復古の大号令。そして、それを受けて15代将軍徳川慶喜が「天皇に政治権力をお返しします」としたのが大政奉還。似ていますが、主語が天皇か将軍かという違いがあるため問題を解く際は気をつけるべき内容です。

 入試において幕末、すなわち、上記のような幕府が終わっていく様はあまり出題がありません。それ以上に重要なのが明治新政府の数ある政策です。

①五か条のご誓文
②五榜の掲示
③版籍奉還
④廃藩置県
⑤四民平等
⑥富国強兵
⑦殖産興業
⑧徴兵令
⑨地租改正
⑩学制


 ざっと書いただけでもこれだけあります。いずれも1868年〜1873年までのたった5年で始まった政策。よほどの上位校でなければこれらの並びかえまでは不要でしょう。従って順番まで覚える必要はありません。しかし、それぞれの言葉を意味も含めて正確に覚えておく必要はあります。

①五か条のご誓文は「新政府の方針」。幕府ではなく政府へと変わったため、その基本について書かれたものです。②五榜の掲示は「民衆向け」というのがポイントです。

③版籍奉還は、「版(土地)と籍(人)を国にお返し(奉還)する」政策。江戸時代は土地や人はそれぞれの藩に属するという考えをとっていました。明治政府は権力を一度中央に集めようと考えたために、全ての土地や人をいったん回収したということになります。その具体策が④廃藩置県です。いったん回収した藩を県と名前を変えて改めて置く、そしてその知事は政府から派遣するという手順を踏むことで、直接管理できるようにした、というわけです。従って、版籍奉還と廃藩置県はセットで理解するのがいいでしょう。

⑤四民平等の目的は武士の特権をなくすこと。しかし、実質的に平等になってはおらず、それは今の世の中とは変わりません。この前半の武士の特権という言葉は後の学習においてかなり重要なつながりを持つため疎かにはできません。

⑥富国強兵は政策というより、スローガン。一致団結して国を強くしようという考えを示したものです。その具体策が⑧徴兵令と⑨地租改正です。徴兵令は武力という強さ、地租改正は経済的な強さを求めるための政策。特に地租改正は「地価の3%(後に2.5%へ引き下げ)を現金で納める」というのは頻出問題です。

⑦殖産興業は富国強兵と似ていますが、産業によって国を興そうというもの。今でこそ日本は自動車の輸出が主力ですが、当時目をつけたのは生糸。そのために作られたのが富岡製糸場です。明治という政府を支えたこともあり、世界遺産登録のニュースが出たのは最近の話です。

また、国を強くするためには知識も必要であり、 そのために出来た制度が⑩学制。義務教育というルールを定め、誰もが勉強をする仕組みを作りましたが、授業料が発生することもあり、また、貴重な働き手がいなくなることもあり、反発もありました。福沢諭吉の「学問のすすめ」もここで覚えてしまいましょう。

このように明治初期のポイントは、その制度を覚えていくことにあります。上記のような簡単な説明でいいので、子ども自身の口からできるようにしましょう。

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 小学5年生と言えば、歴史の学習が本格的に始まります。県庁所在地を覚え、河川や農業、水産業をようやく覚えたと思えばまた一からまったく別の学習ということになります。視点を変えれば、どんなに地理が苦手でももう一度同じスタートに立てるため、巻き返しのチャンスにもなりますし、地理が得意だった子ももう一度気を引き締めなければなりません

 本格的な受験対策は6年生になってからとなるため、まずは歴史の流れをきちんと掴めるようになることが大切です。具体的には、まず時代を順番に言えること、それぞれの政治の中心人物及びその政策を答えられるようになることです。

 時代の順番とは旧石器時代から平成まで順番通りに言えることです。最終的には時代の流れを意識できればいつでも言えることになりますが、時間があまりにもかかるため、まずは意味を考えずとも、ひたすら暗唱するようにしましょう。「旧石器縄文弥生古墳…」とぶつぶつ言っていれば必ず覚えることはできます。

 この知識は歴史の学習における基本になります。どんな問題でも歴史である以上、必ずどの時代かを意識することになるため、その際、いつ頃の知識かを知っておくことは問題を解くための鍵となりますので、必ず順番通りに覚えるようにしましょう。

 時代の順番を覚えるともに、各時代の中心人物、スターとなり得る人物を覚える必要があります。これは時代を掴むためのイメージにもつながるため必須事項です。「山と言えば富士山」「SMAPと言えばキムタク」のように「飛鳥時代といえば聖徳太子」「江戸時代といえば徳川家康」と考えられるようになりましょう。歴史が苦手という子は、まずこの段階が不十分であるように感じます。いくら問題集を解いても、理解した上でなければ効果は期待できません。もちろん、ひたすら問題を解くという学習方法もあるため否定はしませんが、小学生にはまだ早いのではと思います。

 各時代の人物が頭に入ったら、次は政策です。聖徳太子の政策、聖武天皇の政策、江戸幕府の仕組みなど、各時代の政治について確認していきましょう。歴史の勉強=政治の勉強と言ってもいいくらいに政治史の学習は必要不可欠。絶対に疎かにしてはなりません。

 こうして政治史に会わせて民衆の暮らし、外交史、文化を肉付けしていくのが歴史の学習の基本です。木で言えば根元が時代、幹が人物と政治、そしてそれぞれが枝分かれしていくということになります。いきなりあれもこれもと学習しないよう注意しましょう。

 歴史と合わせて地理の学習まで出来るといいでしょう。模試等では歴史を勉強していても地理の問題も出題されるので、週に1回、1単元、それも基本的な問題だけでもいいので、復習していきましょう。

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