中学受験合格のテクニック〜社会と塾・家庭教師選び〜

中学受験を考える親御さん応援ブログです。元塾講師が本音で語る社会の正しい勉強の仕方や受験のテクニック、塾や家庭教師の選び方について紹介しています。

タグ:塾

 中学受験においては時事問題が出題されます。現職の総理大臣を漢字フルネームで書かせたり、世界遺産登録が決まったものだったりと、その出題内容も多岐に渡ります。

 そんな時事問題も必ず対策が必要です。中には、時事問題についての出題がない学校もありますが、多くの学校は取り扱っているため、複数の学校を受験することを考えると、やはり対策は必須になります。

 そうは言っても、全体の問題数に対する時事問題の割合はかなり低くなっています。多くても4〜5問程度です。従って、時事問題はさほど時間を割くべきではなく、必要最低限で問題ありません。

 そんな時事問題ですが、対策は大きく分けて2種類です。1つ目は、きちんとニュースを見ることです。

 ニュースから得られる情報は非常に大切です。新聞のほうが良いのでは?という意見もありますが、間違いなくテレビのほうがいいでしょう。テレビの場合、情報は色や音など多くの身体の五感を使って入ってきますので、印象が強まります。逆に新聞の場合、そもそも新聞を読むという行為に対して後ろ向きに思ってしまうことが多く、読まなければならないという意識で読むことにより、「勉強感」が強くなってしまいます。ただでさえ毎日受験勉強をしている中、新たな「勉強」が増えることはストレスとなってしまいます。

 また、ニュースの場合はそれほど集中して見る必要もありません。上記の通り、音や色は自身に逆らって勝手に入ってきます。従って、「見よう」「聞こう」と意識しなくても勝手に情報は入ってくるのです。もちろん、集中して見た方が理解はできますが、時事問題の場合、政治や経済等の高度な内容は聞かれず、むしろ基本事項が多いため、例えば最近なら「集団的自衛権」というものを完璧に理解しておく必要はないということになります(大人でも正しく理解できていない人が多いことからも分かります)。

 しかし、ニュースだけでは足りません。ニュースはあくまできっかけであり、

「聞いたことある!」 

という第一段階に過ぎません。次に必要なのが受験勉強としての理解と問題演習です。

多くの学習塾は9月以降になると時事対策に入っていきますので、そこで配布されるもので十分です。そこで扱われる時事内容を理解し、問題を解けば難なくクリアできるでしょう。関連する問題、例えば、世界遺産であれば登録のあった富士山や富岡製糸場だけではなく、それ以外の世界遺産も覚えておく必要がありますし、オリンピックであれば直近のロンドンだけでなく、北京やアテネ、また冬期についても触れておかなければなりませんが、それらは問題集に載っているので必ず取り組むようにしましょう。

最近では理科でも時事問題が出題される傾向にあります(異常気象やロケットの打ち上げ、ノーベル賞等)。社会だけではなく、合わせて理科の学習もしておく必要があります。

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 塾講師という仕事を通して思うところはたくさんあります。ここでは、選んではいけない塾・家庭教師というテーマを扱っていきます。

 いい塾・家庭教師の選び方はよくありますが、その逆はあまりないように思えます。もちろん具体的な塾の名前は名誉毀損となりうるため非公開としますが、塾を選ぶ際の負の側面として参考にしてみてください。

 よくない塾・家庭教師は残念ながら存在します。もし自分に子どもがいたら、絶対に通わせたくないとさえ思います。条件はいくつか考えられますが、ここでは1つ、ズバリ、

「担当の先生が頻繁に変更となる塾・家庭教師は選んではいけない」

と言えます。

 言われてみれば当然のことです。指導の仕方は十人十色、いろいろな指導を受けることも魅力的ではありますが、かえって頭が混乱する可能性があります。

 実際、過去にそうした事例はありました。ある生徒は私立中学に入学し、数学を受講をしていましたが、A先生の指導とB先生の指導を受けたことで数学の四則計算のうちの減法が出来ないという事態が生じました。その生徒の実力からすれば楽々クリアできる単元でしたが、2つの教え方をされたせいでそういった事態になってしまったのです。

 また、ある程度の期間授業を受けなければその本質が見えてこないというのも理由のひとつです。いつか先生が変わることはやむを得ませんが、これが1ヶ月毎に変わっていては結局、その先生が良かったのかどうかが分かりません。

 もっとも重要なものは生徒と先生、保護者の信頼関係です。特に小学生、あるいは中学生にとって塾の先生の存在は親や学校の先生に次ぐ重要な影響を与える人物。そんな信頼していた先生が何の事情も知らされないままに突然授業をしてくれなくなるというのは少なからず子どもの精神面に悪影響を与えるでしょう。ひょっとしたら自分が嫌われてしまったのか?と考えるようなことがあり得るかもしれません。

 そもそもなぜ担当が頻繁に変わるのでしょうか?それは、塾側の経営が大きく関わっています。

 最もありえる理由としてはアルバイトをしている学生側の都合です。

大学生は前期と後期で時間割が変わることがあります。

1学期は月曜日と木曜日に授業に来られたが、9月からは木曜日に大学の授業が重なってしまったため、月曜日しか入れなくなった

というのは非常によくあるパターンです。もちろん学生を攻めることはできません。しかし、それによって担当を変えられる子どもこそ一番の被害者となります。しかもそのような事情については教えてくれないので、なぜ急に自分の担当が変更となったのか、子どもはもちろん受験生の親すら知ることができないのです。

 特に4月、5月、9月、10月は注意が必要です。4月や9月は大学が始まる前であり、暫定的に時間割が組まれますが、その後時間割によっては4月に見た生徒をもてなくなることもあり得ます。つまり、もし4月に担当していた先生と5月以降に担当する先生が異なる場合は、4月に担当してくれた先生は大学生である可能性が高いということになります。また、5月の担当となる先生についても注意が必要です。おそらく4月の時点での担当をその子に合わせたいと思っていたところ、やむをえず変更したと考えられ、ひょっとするとその子にあまりフィットしないのかもしれません。もっとも、私は学生のアルバイトは肯定されるべきと思っていますので、アルバイトかどうかは重要ではなく、そうした塾側の都合で、かつ何の情報もなく担当の先生が頻繁に変わるというシステム自体が見直されるべきだと思います。

 このように、担当の先生が変わるというのは明らかに消極的な目的によることが多く、極力避けるべきだと思います。従って、塾・家庭教師を選ぶ際には、既に通っているお友達の保護者から話を聞き、そういったことが起こりえるかどうかを確認した上で入塾を決めるべきでしょう。


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 中学受験をするに当たって学習塾を選択するか、あるいは家庭教師を選ぶか…。どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。

 学習塾での指導経験を通して、私は家庭教師の方がある面では良いとの考えに至っています。以下、その理由の1つを説明します。

 中学受験合格は決してゴールではありません。中学受験はその先の目標や夢への通過点に過ぎず、これをゴールとすると、 入学して満足してしまい、勉強も疎かになってしまいます。そのため、中学受験に合格したとしても、その後もきちんと塾なり家庭教師なりを続けることが大切です。

 その際、誰に教えてもらうかは特に重要です。例えば学習塾の集団授業を受講した場合、 当然中学部となった場合は、中学部の集団授業か個別授業を選択することとなるでしょう。当然、担当の先生は変わり、今度は中等部の専門の先生から教わることになります。

 しかし、私見では、小学生時代にお世話になった先生に中学入学以降も指導してもらうことには一定の意味があると思います。中学入学は、それまでの6年間とは大きく異なる新たな環境に身を置くこととなるもの。もちろん、友達をつくり、部活に入部し楽しい中学生活が始まりますが、環境の変化は時として心的ストレスにもなり得ます。特に最近の小学生や中学生事情は親世代とは全く異なるコミュニティが生まれており、簡単なものではありません。

 従って、中学に入学した際にはある程度の心の拠り所が必要であると考えられ、そのためにはこれまでと同じ先生に教わることが有益です。そして、そのためには家庭教師を利用することが大変有効となります。

 家庭教師の場合、その先生との距離は必然的に近くなります。そして中学入学という分岐点があっても、継続して指導を受けることが可能となります(塾の場合、別々の担当となるケースが多いでしょう)。中学受験の指導は高校受験指導よりも難しいため、指導スキルについては中学受験指導が出来ている時点で問題はないことも理由の1つです。

 塾の場合は個人の都合だけでなく塾側の都合で急な担当変更が考えられます。従って、安定して同じ先生に指導してもらうためにも家庭教師という選択肢を持つべきでしょう。


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 大手の学習塾にしても個人塾にしても、学習塾は1つの企業としての性格をもっています。この企業としての性格が、意外と厄介だったりします。

 これは教育業界においてのみならず、あらゆる業界に共通することですが、会社には知られたくないことがあります。もちろん、情報公開は信用にも関わる大事な制度、法律上の定めがあれば開示するでしょう。しかし、そうでない場合、ことさらに言う必要がなければ、それを言うことによるデメリットを避けるために公開することはないでしょう。

 では、塾にとっての知られたくないこととは?それは、直接関わる講師についてです。

 実際、塾に関する苦情は年間約1600件数が上がっており、これに対して政府は今年の6月に有識者会議を開き、

・実際にかかる全費用の公開
・講師の指導歴


の情報の公開を促す指針をまとめています。

 つまり、現実に費用面、そして、先生がどういった先生かを知ることすら難しい塾があるということになります。

 多くの学習塾では、保護者が話す先生と子どもが教わる先生が異なるでしょう。授業は学生のアルバイト、面談は正社員ということも考えられます。これは学校で言うと、子どもの学習状況を校長先生と相談するようなもの。進路指導等ならまだしも、普段の様子についてはあまりいい回答は期待できないのではないでしょうか?(詳しくは【受験生の親】プロの正社員?学生アルバイト?どっちがいいの?をご覧ください)

 このように保護者が指導にあたる先生の顔を知らないというのは現実にあり得ることなのです。 

 しかし、これでいいのでしょうか?中学受験は子ども、親、そして先生が三位一体とならなければ合格は勝ち取れません。 親が先生の顔も知らない、自分の子どものことをどのように思ってるかもわからないという状況で受験に望むことはあまりにも危険なのではないでしょうか?

 私は先生が学生アルバイトであることは否定しませんし、むしろその方がいいとさえ思うこともあります。大切なのは、学生だろうが社員だろうが、先生の顔を見て話し、自分の子どものことをどれだけ分かってくれているかを共有することです。それこそが子どもに中学受験をさせる親の責務であり、投げやりにしてはならないことです。

 もちろん、塾側に対して先生が学生か正社員かの回答は期待できません。しかし、実際に話してみることで分かることもあるでしょう。話した感じは学生でも、熱意をもってちゃんと子どものことを見てくれているかもしれません。逆に正社員であっても、子どものことをきちんと見てくれていないかもしれません。こうしたことは直接話して初めて分かること。「担当の先生と話がしたい」と伝え、先生の顔を見ることから受験は始まっていくのです。


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模試で毎回気になるのが偏差値という数値。実際にとった得点も気になりますが、それ以上に見てほしいのがこの偏差値です。

しかし、中学受験における偏差値は、高校受験や大学受験の偏差値とは少し異なった性質ももっていることを知っている人は意外と少ない印象を受けます。

偏差値とは、

ある数値が母集団
の中でどれくらいの位置にいるかを表した無次元数

をいいます(wikipedia参照)
。これだけでは何を言っているのか難しくてよくわからないですね。簡単に言うと、

全体の平均点を「50」という基準値に設定し、50を上回っていれば平均点を超えていることになり、下回っていれば平均点以下ということになる

と言えます。おそらく多くの方は中学受験、高校受験、大学受験等でこの偏差値と出会っているはずです。一喜一憂した方も多いでしょう。

 しかし、ここで注意が必要なのは、上記の通り、

中学受験における偏差値は、高校受験や大学受験の偏差値とはその性質を異にしている

ということです。

まず、高校受験の場合を考えてみると、その偏差値の対象は全国の中学3年生になります。その中には中学受験をして高校までそのまま上がる者は含まれていません(模試を受験していれば含まれますが、受験生でない場合、外部模試を受けることはほとんどないと言えます)。大多数は中学受験をせず、公立中学に進学した人となりますから、勉強の得意な子はもちろんですが、それ以上に勉強しない子や勉強の苦手な子が非常に多く含まれています。つまり、平均点も下がることになり、偏差値50のラインは本来の設定値よりも低くなっていることになります。

次に、大学受験を考えてみると、模試の対象は高1〜高3生まで含まれています。さらに、夏以降になると、浪人生も含まれますから、実に多様な人が受験したデータになります。 余談ではありますが、難易度の平易な進研模試等は上位生は受験せず、むしろ低位校が学校として受験することが多く、偏差値が高くつきがちです。

 では、中学受験はどうでしょうか?そもそも中学受験をしようと考える保護者や当人は、学校の勉強が出来ることが前提となっており、本来、勉強しない子や苦手な子は中学受験用の模試を受けることすらしないでしょう。つまり、中学受験における模試は学校の勉強の得意な子がそのほとんどであり、勉強の出来る子たちの中での平均を「50」に換算していることになります。小学4年生になり、始めて受験用の模試を受けた親御さんから「偏差値50に届いていないうちの子に受験は無理なのでは?」と尋ねられることがありますが、心配はいりません。もっとも、50に満たない場合に難関校の受験は厳しいものとなりますが、私が推奨しているのは勉強しない子・苦手な子のための中学受験であり、ここでは立ち入らないこととします。

 実際、学校情報の載った冊子等を見ると分かりますが、偏差値50以下の私立中学はかなり多くあります。そして、それらも偏差値が低いから悪い学校ということではありませんから50以下ではダメという考えをしないよう注意が必要です。

 私のイメージでは、

60以上〜 =元々の能力が高く、かつ、正しいやり方で学習ができている子
55〜60未満 =努力をせず、能力だけで何とかなっているor一生懸命努力しているが、応用問題への対応力の欠けている
50〜55未満 =毎週宿題はこなせているが、そこで終わってしまう子
45〜50未満 =宿題がやりきれず、定着ができていない
〜45未満  = 勉強嫌いor勉強の仕方が身に付いていない

という感覚です。もちろん全ての子が当てはまるわけではありません。科目によって異なることもあるでしょう。しかし、1つの指針であることには変わりはないので、どうすれば偏差値が上がるか、先生とよく相談し、具合的な解決策を模索していく必要があるでしょう。 

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