中学受験合格のテクニック〜社会と塾・家庭教師選び〜

中学受験を考える親御さん応援ブログです。元塾講師が本音で語る社会の正しい勉強の仕方や受験のテクニック、塾や家庭教師の選び方について紹介しています。

タグ:勉強法

 モチベーションを維持させることはそう簡単ではありません。特に中学受験という本来ならば絶対的に必要ではない場合、また、本人の意志によるものではなく、親に勧められての場合は、より大変です。

小学生くらいの場合、個人差はあるものの、女子に比べて男の子のほうが維持しやすいようです。男の子の場合、勉強以外の楽しみごと、例えば、ゲームやマンガ、スポーツ等の誘惑が多いためでしょう。

 従って、このような男の子の勉強に対するモチベーションをどのように維持するかが問題となってきます。そしてその場合、このゲームの考えを利用する手があります。

 ゲームにも様々な種類があります。テトリスのようなパズル系、たまごっちのような育成系から格闘、ロールプレイングゲーム等様々です。その中でもロールプレイングゲーム(以下、RPG)は男の子にとって使える考え方を内包しています。

 RPGの基本的な考え方は

敵を倒す→経験値を獲得→レベルを上げて強くする→より強敵なボスを倒す

です。有名なドラゴンクエストに始まり、多くのゲームがこのシステムを採用しています。

ドラゴンクエストが発売してから約30年程度経過しており、その後も多くのゲームが生まれていますが、不思議とこの基本システムは変化していません。おそらくこのシステムが多くの人にウケているからでしょう。

これを勉強に応用するとこうなります。

勉強する→(目に見えない)経験値を獲得する→だんだんと成績が上がる→受験に合格する


つまり、勉強とRPGゲームは、意外と共通する部分が多いということ。これを応用しない手はありません。

大切なのは経験値の部分。ゲームの場合、は「次のレベルまであと◯◯」というように経験値は可視化されますが、現実の勉強の場合、目には見えません。従って、自分がどの程度まで成長しているのかレベルが上がっているのかは判断することができないのです。

 そのためまずはこの経験値とレベルの可視化が必要です。つまり、例えば10時間勉強したらレベルが1上がる、1時間勉強する毎に作文用紙に1マスずつ記入するというように、目に見える経験値とレベルを作り出すといいでしょう。

 こうすることで、

「自分は今レベルが40まで上がった」
「次はもっと頑張りたい」

という気持ちが生まれるようになります。できれば、好きなゲームのキャラクター等を通してみると、よりモチベーションは維持できるものになるでしょう。

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 心理学の用語にピグマリオン効果というものがあります。これは、

人間は期待された通りに成果を出す傾向がある

というものです。別名、教師期待効果とも呼ばれています。

あくまでも実験的結果によるものであり、科学的根拠はないため定かではありませんが、私の過去の経験上、これはある程度は正しいのではと思います。


まず私自身がそうです。 私はさほど勉強をしろと親に言われることはありませんでした。しかし、100点を取ると、当然に喜んでくれました。また、学校の先生や友達からも褒められ、それが期待であったかどうかは分かりませんが、褒められて嬉しい→だからもっと頑張ろうという思考回路となっていました。

また、塾の先生という仕事を始めてからもそうです。早くから責任のある仕事を任されることで、期待されているなと感じていました。期待には応えたい、そういう当然の想いからより頑張るようになり、 さらに中心的な役割を担っていくようになったのです。

つまり、このピグマリオン効果は正しく言うならば、

人間は期待をかけられると、 その期待に応えようとして努力をし、結果的に成果を出しやすくなる

と考えられます(あくまでも自身の体験に基づく私見ですが)。

 従って、このピグマリオン効果をモチベーション維持のために利用しない手はありません。成績が上がったときはもちろん、点数が下がったとき、宿題が終わらないとき等にもこの効果を利用すべきということです。

例えば、成績が下がったときは

「本当はもっと高い点数を取ることが出来たのにね」

と言ってあげられます。下がったということは、前回はその分だけ高かったわけですから、それだけの力は備わっているわけです。そこをついてあげることで、もっと点数取れたな→頑張ろうと思えるわけです。

また、宿題をやらない時も同様です。これも一例ですが、

「嫌いな××頑張って食べれたもんね。ということは、◯◯は嫌なことから逃げない強い意志をもっているんだね」

と話してあげることで、宿題という嫌なことにも立ち向かえるようになるかもしれません。

このように、良い時ではなく、悪い時こそ、このピグマリオン効果を発揮すべきでしょう。逆に、期待をかけないことで成果も出なくなってしまうというゴーレム効果なんていう言葉もありますので、正しく期待をかけ、受験合格を勝ち取りましょう。

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 中学受験における親の役割は重要です。特に、受験生の親というのは様々な面で子どもと関わるためその重要性は衆知の通りです。

 しかし、あまり深く関わりすぎるのはかえって良くないように感じます。事実、これまで様々なタイプの家庭と接してきましたが、放任主義の家庭、宿題チェック等までこだわるご家庭と実に多岐に渡ります。その際、適度なバランスを保てているご家庭は、やはり受験に上手くいっていた傾向にあるように思えます。

 まず模試の成績について。模試は、子どもの現在の実力を測るために必要不可欠なツールであるため、必ず親がチェックする必要はあります。しかし、ここで注意すべきは、成績が下がったとしても叱らないことです。

 前提として成績を上げ続けるということは不可能です。従って、下がることは当たり前ですから、このようなことを叱っても仕方ありません。おそらく中学受験に向かう子どもは、ほぼ全員が頑張っています。お友達が家でゲームしてる時間、遊びに行っている時間に子どもは勉強をしているわけですから、その頑張りは認めてあげるべきです。

 もちろん、中にはさほど頑張っていない子もいるでしょうから、そういう場合には、点数を通して(点数自体を叱るのではありません)努力していないことを注意してあげましょう。

 つまり、模試を見るのは親の役目ですが、その点数だけを見るのではなく、その点数を通して見える日々の生活面を一緒に反省してあげることこそが受験生の親の役目であるということになります。

また、宿題についてですが、これは賛否両論、様々なやり方が考えられます。しかし、私見では、

小学4年生の受験勉強開始期においては親が◯つけを行い、ある程度慣れてきたら(およそ1ヶ月、遅くとも3ヶ月まで) 自分で◯つけをする

というのがいいでしょう。

4年生では学校でも自分で◯つけという文化がない場合が考えられますから、まずは成果よりも受験勉強に慣れることが第一の目的となり、なるべく負担をなくすためにも親が◯つけしてあげていいでしょう。しかし、何を間違えているのかは、当の本人が自分で知る必要があります。従って、ある程度慣れてきたら、今度は成果にもこだわりをもち、自分で◯つけを行うようになるといいでしょう。

 6年生にもなれば、親があまり口を出すとかえって逆効果になる可能性もあります(早い子は反抗期を迎えます)。親の言うことは聞きたくない、でも塾や家庭教師の先生の話なら聞くという子は実際、かなり多く感じます。上手く距離感を保ち、言いたいことはグッとこらえて先生から話をしてもらうというのも中学受験合格の1つの方策です。

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 中学受験は2〜3年という長期戦となります。また、スタートは一般的に小学4年生、精神的にもまだまだ未熟な年齢からのスタートです。そのため、まずはきちんとした学習の仕方を身につけなければなりません

 しかし、この勉強の仕方をきちんと指導している先生は少なく感じます。特に指導年数の浅い先生、学生アルバイトの場合は注意が必要です。指導経験が短い場合は、まず授業を成立させることに精一杯になってしまったり自身の授業の仕方ばかりにとらわれる傾向にあります。そのため、勉強の仕方、勉強方法まで指導を行き渡らせることができない先生はたくさんいるため、非常に注意すべきです。

 かといって、逆にベテランの先生にも一定の注意は必要です。特に、ある程度年齢を重ねている方の場合、頭が凝り固まってしまい、「こうでなければダメだ」という具合に柔軟性に欠ける場合も考えられるためです。

 勉強の仕方、覚え方や暗記の仕方は今後の勉強における土台となります。

「漢字は10回ずつ書くのか」
「ノートはまず1行分線を引いてスペースをつくる」
「赤ペンや青ペンはどういう基準で使うのか」

など、実に様々です。中学校や高校における定期試験の勉強、大学受験、そして大学入学後の勉強や社会人になってからの勉強と、生涯における学習法を身につけることとなるため、ここで間違えてしまうと、後々の修正が難しくなります

 学校でも指導はあるでしょうが、学校の学習と受験勉強は毛色が異なり、必ずしも自分自身の適合するとも限りません。従って、塾や家庭教師からこうした勉強の仕方、覚え方や暗記の仕方を教わることは割合を教えてもらうことよりも、聖徳太子について教えてもらうことよりも大切なことなのです。

 にも関わらず勉強の仕方や覚え方、暗記の仕方を正しく指導している先生は多くはありません。そういう意味では、受験勉強スタート期はある程度ベテランの先生に教わるのが得策です。1年、2年学習を積み、ノートのまとめ方や効果的な暗記方法が掴めてくれば問題はありませんが、きっかけとなるファーストステップにおいては
勉強の仕方や覚え方、暗記の仕方をきちんと教えてくれる先生に指導を受けるべきでしょう。

 従って、塾や家庭教師を決める際、特に受験のスタートとなる場合は①先生はどのような担当なのか②指導経歴はどれくらいかを確認した上で、③実際にその先生がどういった勉強の仕方、覚え方や暗記の仕方をレクチャーしているのかを先生本人、あるいは、既に習っている生徒等に聞いてみることをおすすめします。

 
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 中学受験の勉強に必要なテキスト、問題集…それに加えて「まとめノート」を作成することをおすすめします。テキスト、問題集(過去問を含む)、そしてまとめノートを私は受験合格のための「三種の神器 」と呼んでいます。

 「まとめノート」の作成については賛否両論です。まとめばかりに時間がかかり、かえって効率を悪くするものになるのでは?という批判が考えられます。

 しかし、今回お伝えするのは時間がかかるものではなく、より簡潔、かつ効果的な学習を促進するための「まとめノート」。従って、この「まとめノート」は必ず作成すべきです。

 「まとめノート」は問題演習とセットで利用するのが効果的です。まず問題を解く。すると、出来た問題、出来なかった問題が出てくるでしょう。このとき、確信率100%ではない問題については、たとえ正解であったとしてもきちんとまとめる必要があるため注意が必要です(詳しくは【中学受験の勉強法】『確信率』を意識した演習で合格を勝ち取ろうをご覧ください)。

 この時、ただノートに間違えた問題の答えを書いても意味はありません。間違えた問題の関連する内容を網羅的にまとめるのが効果的です。例えば、

問.後鳥羽上皇を中心に幕府を倒そうとした一連の出来事をなんと言うか?

答え.承久の乱

 という問題を間違えたとしましょう。このとき、①まったく何の話なのかピンとこなかった場合②〜の乱までは思い出せるがどの乱なのかが思い出せない場合が考えられます。もちろん、それ以外の可能性もありますが、ここではこの2点にしぼって説明します。

まず①の場合、承久の乱について改めてまとめ直す必要があります。

1221年 承久の乱
3代将軍「源実朝」が暗殺される
→幕府の混乱に乗じて後鳥羽上皇が倒幕のため挙兵
→執権北条義時を中心とした幕府軍に敗れる
・敗北した後鳥羽上皇は隠岐に流される
北条政子の演説が幕府の士気を高める
・後に幕府の監視役として六波羅探題を設置


だいたいこのようにまとめることができます。

やじるしを使ったり、箇条書きにしたりとやり方は様々です。注意すべきは、ただ単語だけ書かないようにすること。ある程度の文として書くことで理解を深め、定着させることができるため、答えとなる単語だけ書いて満足しないようにしましょう(当然そうですが、意外とこうしたやり方の子どもは多いです)。

次に②の場合、つまり、問題で聞かれている内容がどういう争いかは分かっているが、その言葉が正確に出てこない場合は、おそらく他の〜の乱との差別化が怪しくなっていることが考えられます。その場合、〜の乱をまとめ直すのが効果的です。

①壬申の乱(672)…天智天皇の後継ぎ争い(おじ対甥の争い→おじが勝利し、天武天皇として即位)
②承久の乱(1221)…後鳥羽上皇による鎌倉幕府の倒幕(失敗し隠岐に流される)
③応仁の乱(1467)…足利義政の後継ぎ争い→戦国時代へのきっかけへ(細川勝元対山名持豊)
④島原の乱(1637)…キリスト教迫害に対する天草四郎を中心の起こった反乱
⑤大塩の乱(1837)…元役人の大塩平八郎が大阪で起こした反乱


ざっと思いついたところでこんなところです。このように整理してみることで、承久の乱の演習を通しながらそれ以外の〜の乱の学習をすることが出来、学習に深みが出てきます。特に過去問の演習の場合、全く同じ問題は出題されませんが、同じ内容が出題される傾向にあるため、こうした学習は合格に最も直結した学習と言えるでしょう。

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