中学受験をするメリットは【受験総合】スクールカーストから子どもを守れ!〜中学受験という選択でも説明しましたが、他にも挙げられます。

 中学受験をしなかった場合を考えてみましょう。受験をしなかった場合、あるいは受験に合格できなかった場合には当然、公立の中学に進学することになります。公立中といえば、「授業料がかからない」「男女共学である」「受験競争がない分、伸び伸びとしている」といった印象を受けるでしょう。私自身、公立の出身であり、このイメージは間違ってはいないと思います。

 では、異なった視点から見てみましょう。「受験競争がない」と上で述べましたが、これには負の側面があると言えます。 これは学力というものを考えたときに起こりうる問題であるといえますが、端的に申し上げると、

学力格差 が起こる

ということです。

 受験による合格点という制限なく入学、すなわち、誰でも入学可能なのが公立の特徴です。言い換えれば、受験はしていないけれども実はポテンシャルが非常に高く、本来なら難関私立合格も可能な子から、勉強に対して意欲のない子、学校の宿題も提出できずにいる子や、授業にもついていけていない子までが一同に会するということになります。成績上位の子や平均点がとれる子については問題ありませんが、平均点以下の子や、宿題を出さないことを当たり前にしている子にとっては非常に危険なことだといえます。そして、そのような子がその後、何かをきっかけに突然勉強に目覚める…というのは現実的には稀なケースだと思います。

 これに対して、私立中学はいかがでしょうか?仮に偏差値50のA中学としましょう。このA中学の入学する子は大きく分けて以下の3種類となるでしょう。

①偏差値55〜60の実力だが、実力相応校に受からず、安全校(抑え)として受験したA中学に入学
② 偏差値50の実力であり、55の学校に挑戦するも失敗、実力相応校として受験したA中学に入学
③偏差値は40代後半、挑戦したA中学にめでたく合格し、A中学に入学

もちろん学力差は生じてしまいますが、偏差値換算では約10前後の開きにとどまります。言い換えれば成績の逆転が可能であり、モチベーションを維持しやすいということになります。一方で、公立の場合、偏差値40に満たない子から70を超えるような子もいますから、約30前後の開きが出てしまいます。このような状況下でも、学校は全生徒に同じような授業をせざるをえず(習熟度別授業も行われていますが、数学や英語にとどまり本質は改善できていません)、一人一人に見合った授業や指導は困難といえます。

以上から、

勉強が苦手だから受験をしないというのは、かえって悪循環となり、勉強が苦手だからこそ私立に入学し、自分に見合った指導を受けるべき

 と私は考えます。

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