中学受験合格のテクニック〜社会と塾・家庭教師選び〜

中学受験を考える親御さん応援ブログです。元塾講師が本音で語る社会の正しい勉強の仕方や受験のテクニック、塾や家庭教師の選び方について紹介しています。

タグ:個別指導

 中学受験の最たる目的は、もちろん、志望校に合格することになります。難関校受験を突破し、有名私立中学へ進学、ゆくゆくは東京大学や慶應義塾大学へ進学し、その後は官僚や大手企業に就職…というストーリーは、親なら誰もが子どものために一度は思い描くものです。

 もちろん、こうしたビジョンをもって中学受験に望むことはいいことです。しかし、中学受験という1つの大きな経験は、もっと大切なことを学ぶために打ってつけの機会です。それは、「感謝」の気持ちです。

 中学受験は、高校受験や大学受験とは性質を異にしており、とりわけ、親の協力が必要になります。むしろ、親の協力なしに中学受験合格はない、と言ってもいいでしょう。

 また、先生の力も中学受験では大きな比重を占めています。中高生とは違い、どこを勉強したらいいのか、 どういうやり方が合っているのかは、経験がないために子ども本人には分かりません。従って、先生と話す機会、指導してもらう機会は必然的に増えていきます。

 このように中学受験は、子どもから見て、親や先生にお世話になる機会が相当数あります。授業の度にお母さんが作るお弁当、帰りに迎えにきてくれるお父さん。授業が終わっても質問に対応してくれる先生。こういった、「自分のために大人たちが動いてくれている」という経験は、中学受験だからこそ知ることができます。

 学校の場合、子どもは義務教育という言葉を覚え、いつしか行くのが当たり前になります。また、日々お母さんが晩ご飯を作ってくれる、掃除をしてくれるのはもちろん当たり前なことではありませんが、こうした日常に対して感謝の気持ちをもつのは難しくあります。しかし、「お弁当」という普段とは違うその一手間が、子どもに対して感謝の気持ちを芽生えさせるスイッチになりうるのです。

 また、先生に対しての感謝の気持ちも知ることができます。学校にも先生はいますが、学校の場合、クラスにたくさん生徒がいるため、その気持ちも分散されます。しかし、中学受験の場合、例えば、個別指導や家庭教師の場合、その瞬間は先生は自分だけを見てくれています。すると、子どもは自分のためにやってくれているということを無意識のうちに感じることができるようになります。

 実際、個別指導の場合、先生と生徒、先生と保護者の関係性はかなり強固なものになります。その年数が多ければ多いほど、関わった時間が長いほど、そのキズナは強くなります。そうした親と先生が話しているのを見て子どもは何かを感じ取ります。そこに「感謝」という2文字が生まれ、合格の喜びとはまた別のものを得ることができるのです。

 また、お金という観点からも感謝の気持ちを知ることができるのが中学受験の魅力の1つ。一般的にトータル100万円以上がかかるとも言われる中学受験、親も相当な無理が必要になります。私は、必ず子どもにはお金の話をします。お金の話は確かにいいイメージはありませんが、生きていくためにお金は必ず必要です。そのため、どれだけ親が自分のためにお金を出してくれているのか、それがどれだけ高額であるかを説明してあげることが必要です。

 以上のように、中学受験はいい大学へ行くという目的も大切ですが、それ以上に、人に対しての感謝の気持ちを学ぶための最良の機会と言うことができます。志望校合格も大切ですが、そこに至るまでの過程、そしてそこから生まれる人への感謝の気持ちをもてる人間になることこそ、中学受験の最たる魅力の1つなのではないでしょうか。

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 塾には個別指導というスタイルがあります。 学習塾によって様々ですが、おおむね1:2の指導が多いようです。

 私の主観的意見として、1:2の指導はおすすめできません。これは闇雲に学習塾を批判したいわけではなく、自身が1:2指導をすることで感じた経験談としての意見です。

 1:2形式、仮に1コマ60分としましょう。一般的に先生が真ん中に座り、その左右に生徒が置かれます。 学年や科目もばらばらで、私自身、小学5年生の算数と中学3年生の英語を同時に教えることもあれば、小学3年生と高校生のペアなんてこともありました。

ここで考えるべきは、学習時間の実質です。つまり、

60分授業であったとしても、2人の場合、子ども一人につく時間は半分の30分しかない

ということです。1:3ならわずか20分しかありません。これが時間という観点での落とし穴なのです。事実、私も

①Aさんに算数の問題を解かせる→その間にB君に英文法の解説をする
②Aさんの解いた問題の◯つけ、解説をする→その間にB君に文法問題を解かせる
③Aさんに次の問題を解かせる→その間にB君の問題をチェック…

以下、この繰り返しです。


 おそらくこれが一般的な個別指導の形態でしょう。しかし、このような指導には限界があります。

まず、1つとして実際は上記のように合理的に授業は進まないことが挙げられます。生徒によって問題を理解するための時間や解くペースは異なっているからです。上記の③のような場合、実際にはAさんから質問がくるでしょう。その時その質問に対応すれば、B君に無駄が生まれますし、Aさんへの対応を後にすればAさんの時間が無駄になります。もっとも、要領のいい講師は適切な指示(私の場合、Aさんにその問題を飛ばすよう指示し、後で一緒に解く旨を伝えます)を行うでしょうが、私の経験則上、そういうちょっとした気遣いができる講師はほとんどいません(「ちょっと待ってて」で終わってしまうでしょう)。

 2つ目は授業の成立の問題です。実は上記のようなAさん、B君というのは一見、普通に見えますが、ここではかなり真面目な生徒を想定しています。おそらく指示があれば黙々と問題を解いてくれるでしょう。しかし、実情は、目を離すとぼーっとしていたり、そもそも学習意欲がなく、姿勢が悪かったりする子がたくさんいます。中には性格が控えめで、分からない問題があっても、先生が別の子に対応しているために自分から先生に質問できない子もいるでしょう(現にいます)。特に勉強しない子や勉強の苦手な子の場合、勉強依然にしつけ指導が必要になりますから、より授業時間は減るものと考えます。このように、1:2での授業は成立自体が非常に難しいのです。

つまり、1:2での授業というのは上記のような

真面目な生徒にとっては効果が上がるものかもしれないが、勉強しない子や苦手な子にとっては、あまり効果は期待できない

と言えるでしょう。
 
また、個別と集団授業の併用を行う学習塾は、集団授業についていけない子はその子のペースでという名目で個別に切り替えようとします。これについての危険性についてはをご覧ください。

  私が家庭教師になろうと思い直したきっかけは、こうした1:2指導の限界にあります。一見、合理的な指導にも見えますが、私に言わせれば、あまりにも中途半端なスタイルだと思います。マンツーマン、もしくは集団での授業というスタイルが最善、かつ、理想的なのではないでしょうか?

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私はこれまで塾講師として多くの生徒と関わってきました。しかし、塾で指導をしていると、多くの葛藤があります。それは、もっと別のかたちで指導ができれば効果が変わってくるのではないか?という確信があったからです。その理由の1つとして、第一に、

勉強しない子・苦手な子にとっての塾での集団授業は、費用対効果が悪い

からです。

 まず中学受験をする際には、一般的に塾を利用する方が多いと思います(データのリサーチはしていませんが、受験当日の様子(門前激励)を見ると間違いないでしょう)。 様々な学習塾がありますが、大別すると個別授業か集団授業か、あるいはその両方かというのがオーソドックスな形式です。今回は集団授業に絞って話をします。

 専門科目である、社会を例にとります。社会は地理・歴史・公民の3つに分けることが出来ますが、一般的な中学受験学習のスタートと言われている4年生から全ての学習をするわけではなく、まずは身近な地理に始まり、5年生では歴史を学び、そして6年生前半で公民を学習します。そしてこれらの知識量は非常に膨大なものであり、授業では解説中心、問題を解くのはほとんど宿題・自宅学習になります。しかしながら、私が述べたいのは学習量の膨大さではありません。大切なことは、

塾には厳格な学習カリキュラムがあり、授業時間も定まっていることから、半ば強引に授業を押し進めるしかない

ということにあります。

カリキュラムは決まっているから授業内で終わらせなければならない→雑談やまめ知識が減り、淡白な授業となる→社会(特に歴史)に興味がもてず学習意欲が湧かない

という負のスパイラルに陥ってしまう危険性があるのです。また、授業時間内に終わらないこともあり、授業が延長されることも多々ありました。親としてはたくさん指導してもらえて嬉しいかもしれませんが、子どもにとっては決められた時間内に授業が終わらないことは士気の低下につながりますので、決して正しいものではありません。

 社会はいかに子どもの興味を引きつけられるか、が講師の腕の見せ所です。とりわけ勉強しない子や勉強の苦手な子はこの「興味・関心」が少ないことが原因のひとつと考えられます。せっかく来た塾でますます分からなくなれば、余計に勉強が嫌いになるのももっともな話なのです。

 また、集団授業は学校に比べれば少人数ですが、上記の通りカリキュラムの設定があり、また、受験で問われる知識については全て指導が必要ですから(「こんな内容は教えてもらっていない」というクレームに備えるためというの理由の1つでしょう)、

どうしても上位生に合わせた指導となってしまう

という実情があります。もちろん、勉強の苦手な子を無下にしているのではありませんが、現状の指導システム上、やむを得ないでしょう。クラスをレベル別にするケースもありますが、下位のクラスに指定された子にとってはモチベーション維持が難しく効果が期待できるものではありません。

これに対して家庭教師はいかがでしょうか?まず、カリキュラムは講師独自に設定が可能です。勉強しない子や勉強の苦手な子に合わせたペースが可能なのです。しかしそれでは、

「学習カリキュラムが終わらないのでは?」

という疑問が浮かぶでしょう。しかし、勉強しない子や勉強の苦手な子が受験するであろう中堅校や中堅下位校の場合、

全てのカリキュラムを学習する必要はない

ため、問題はありません。むしろ、学習塾で不要な単元を学ぶよりも基本的な計算や漢字に時間をかけた方が合格率は上がりますので圧倒的なアドバンテージになります。


よって、勉強しない子や勉強の苦手な子にとっては、塾の集団授業のような形態ではなく、自分のペース、自分の学習状況に合わせた学習が可能な家庭教師おすすめします。

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 塾や家庭教師には様々な授業形態があります。集団授業、あるいは個別授業というのがごく一般的なものですが、この個別指導という考え方には注意が必要です。

 個別指導を選択する理由はいくつか考えられますが、その最たる理由は集団授業にはついていけないからという方が多く見られます。

 こうした考え方は半分は正しい選択ですが、半分は間違っています。確かに集団授業についていけない場合、無理に授業に参加してもあまり高い効果は期待できません。従って、せっかくかけた費用が無駄になってしまうこともあるため、何かしらの対策を打つという意味では正解と言えるでしょう。

 しかし、だからと言って、じゃあ個別に切り替えるという発想はおすすめできません。まずは、なぜ集団授業で効果が上がらないのかをきちんと考えるべきだと思います。 

 例えば、成績が低いのは自分の子どもだけとは限りません。一緒に授業を受けている友達の成績も低いかもしれません。そういった場合、子ども側の問題ではなく、授業をしている側に何か問題、例えば指導歴が浅かったり、授業スキルが未熟といった可能性があるのです。 

 もちろん、その逆もあり得ます。すなわち、授業は非常に分かりやすく、誰の目にもいい授業だということが明白にも関わらず、成績が上がらない…このような場合にはひょっとすると、子どもの宿題が出来ていないことが原因であるかもしれません。また、子どもも先生も人間ですから、お互いへの好き嫌いが原因になっている可能性も否定できません。

 どのような理由があるにせよ、まずは原因を探る努力を惜しまないという心がけが必要です。成績が上がらないと、保護者は不安になり、先生と面談を行います。しかし、この面談をする前に、まずは自分でなぜ成績が上がらないのかを模索することが先決です。そうでないと、塾の先生から「◯◯が原因です」と言われ、それが全てであるかのように妙に納得させられてしまいます。塾の先生は授業のプロ、すなわち、話のプロですから、簡単に言いくるめられてしまうこともあります。そのため、そうならないように、自分なりの考えをきちんと持つことが大切です。

 また、原因究明の後、次に必要なのはその対策です。成績が上がらず不安に思い面談をし、理由が分かったところで何も解決にはなりません。どうすれば成績が上がるのか、どうすればもっと勉強をするようになるのかその具体策を講じなければなりません。そしてこの対策についても受け身ではダメです。どんな具体策があるのか、自分で考える必要があります。

 よくあるパターンが、

「勉強時間が足らないから、毎週◯曜日に自習室に来て2時間勉強しよう」

という対策。確かに勉強時間が足りない場合、まずは量を確保すべきでしょう。しかし、勉強時間を増やしたからといって、 成績は簡単に上がりません。大事なのはその中身です。どのテキストの、どの単元の、どの問題を練習すればいいのか、そこまでこだわって指示できる先生こそいい先生でしょう。

 このように成績が上がらない場合、受け身ではなく、自分自身でその原因を考え、さらに具体策を考えたうえで、先生と面談をし、共有していくことが必要です。そして、その際は先の通り、集団がダメなら個別という考え方だけではなく、他塾や家庭教師をその選択肢の1つとして考えてみるべきでしょう。そしてそのような考えをもっていることをきちんと塾側に示しておくのがベストです。

 こうした発言をしておくと、塾側は「要注意人物」として強く意識するようになります。「次のテストで点数が出ない場合、他の塾に行ってしまうかもしれない…」と。こうなれば、先生は当然、何とか成績をあげようと考えますから、授業にも熱が入ります。脅しているみたいで気が引けるような気もしますが、必要な限度では正しい手段と言えるでしょう。

 いずれにせよ、子どもの成績のためにまずはきちんと親が向き合うこと、これこそが第一歩です。塾や家庭教師に任せっきりではなく、自身も子どもにとっての先生として考えてあげられる、そんな努力が必要です。

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