塾講師という仕事を通して思うところはたくさんあります。ここでは、選んではいけない塾・家庭教師というテーマを扱っていきます。

 いい塾・家庭教師の選び方はよくありますが、その逆はあまりないように思えます。もちろん具体的な塾の名前は名誉毀損となりうるため非公開としますが、塾を選ぶ際の負の側面として参考にしてみてください。

 よくない塾・家庭教師は残念ながら存在します。もし自分に子どもがいたら、絶対に通わせたくないとさえ思います。条件はいくつか考えられますが、ここでは1つ、ズバリ、

「担当の先生が頻繁に変更となる塾・家庭教師は選んではいけない」

と言えます。

 言われてみれば当然のことです。指導の仕方は十人十色、いろいろな指導を受けることも魅力的ではありますが、かえって頭が混乱する可能性があります。

 実際、過去にそうした事例はありました。ある生徒は私立中学に入学し、数学を受講をしていましたが、A先生の指導とB先生の指導を受けたことで数学の四則計算のうちの減法が出来ないという事態が生じました。その生徒の実力からすれば楽々クリアできる単元でしたが、2つの教え方をされたせいでそういった事態になってしまったのです。

 また、ある程度の期間授業を受けなければその本質が見えてこないというのも理由のひとつです。いつか先生が変わることはやむを得ませんが、これが1ヶ月毎に変わっていては結局、その先生が良かったのかどうかが分かりません。

 もっとも重要なものは生徒と先生、保護者の信頼関係です。特に小学生、あるいは中学生にとって塾の先生の存在は親や学校の先生に次ぐ重要な影響を与える人物。そんな信頼していた先生が何の事情も知らされないままに突然授業をしてくれなくなるというのは少なからず子どもの精神面に悪影響を与えるでしょう。ひょっとしたら自分が嫌われてしまったのか?と考えるようなことがあり得るかもしれません。

 そもそもなぜ担当が頻繁に変わるのでしょうか?それは、塾側の経営が大きく関わっています。

 最もありえる理由としてはアルバイトをしている学生側の都合です。

大学生は前期と後期で時間割が変わることがあります。

1学期は月曜日と木曜日に授業に来られたが、9月からは木曜日に大学の授業が重なってしまったため、月曜日しか入れなくなった

というのは非常によくあるパターンです。もちろん学生を攻めることはできません。しかし、それによって担当を変えられる子どもこそ一番の被害者となります。しかもそのような事情については教えてくれないので、なぜ急に自分の担当が変更となったのか、子どもはもちろん受験生の親すら知ることができないのです。

 特に4月、5月、9月、10月は注意が必要です。4月や9月は大学が始まる前であり、暫定的に時間割が組まれますが、その後時間割によっては4月に見た生徒をもてなくなることもあり得ます。つまり、もし4月に担当していた先生と5月以降に担当する先生が異なる場合は、4月に担当してくれた先生は大学生である可能性が高いということになります。また、5月の担当となる先生についても注意が必要です。おそらく4月の時点での担当をその子に合わせたいと思っていたところ、やむをえず変更したと考えられ、ひょっとするとその子にあまりフィットしないのかもしれません。もっとも、私は学生のアルバイトは肯定されるべきと思っていますので、アルバイトかどうかは重要ではなく、そうした塾側の都合で、かつ何の情報もなく担当の先生が頻繁に変わるというシステム自体が見直されるべきだと思います。

 このように、担当の先生が変わるというのは明らかに消極的な目的によることが多く、極力避けるべきだと思います。従って、塾・家庭教師を選ぶ際には、既に通っているお友達の保護者から話を聞き、そういったことが起こりえるかどうかを確認した上で入塾を決めるべきでしょう。


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