中学受験における親の役割は重要です。特に、受験生の親というのは様々な面で子どもと関わるためその重要性は衆知の通りです。

 しかし、あまり深く関わりすぎるのはかえって良くないように感じます。事実、これまで様々なタイプの家庭と接してきましたが、放任主義の家庭、宿題チェック等までこだわるご家庭と実に多岐に渡ります。その際、適度なバランスを保てているご家庭は、やはり受験に上手くいっていた傾向にあるように思えます。

 まず模試の成績について。模試は、子どもの現在の実力を測るために必要不可欠なツールであるため、必ず親がチェックする必要はあります。しかし、ここで注意すべきは、成績が下がったとしても叱らないことです。

 前提として成績を上げ続けるということは不可能です。従って、下がることは当たり前ですから、このようなことを叱っても仕方ありません。おそらく中学受験に向かう子どもは、ほぼ全員が頑張っています。お友達が家でゲームしてる時間、遊びに行っている時間に子どもは勉強をしているわけですから、その頑張りは認めてあげるべきです。

 もちろん、中にはさほど頑張っていない子もいるでしょうから、そういう場合には、点数を通して(点数自体を叱るのではありません)努力していないことを注意してあげましょう。

 つまり、模試を見るのは親の役目ですが、その点数だけを見るのではなく、その点数を通して見える日々の生活面を一緒に反省してあげることこそが受験生の親の役目であるということになります。

また、宿題についてですが、これは賛否両論、様々なやり方が考えられます。しかし、私見では、

小学4年生の受験勉強開始期においては親が◯つけを行い、ある程度慣れてきたら(およそ1ヶ月、遅くとも3ヶ月まで) 自分で◯つけをする

というのがいいでしょう。

4年生では学校でも自分で◯つけという文化がない場合が考えられますから、まずは成果よりも受験勉強に慣れることが第一の目的となり、なるべく負担をなくすためにも親が◯つけしてあげていいでしょう。しかし、何を間違えているのかは、当の本人が自分で知る必要があります。従って、ある程度慣れてきたら、今度は成果にもこだわりをもち、自分で◯つけを行うようになるといいでしょう。

 6年生にもなれば、親があまり口を出すとかえって逆効果になる可能性もあります(早い子は反抗期を迎えます)。親の言うことは聞きたくない、でも塾や家庭教師の先生の話なら聞くという子は実際、かなり多く感じます。上手く距離感を保ち、言いたいことはグッとこらえて先生から話をしてもらうというのも中学受験合格の1つの方策です。

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